白いシースルーのミニワンピはネグリジェっぽいというよりネグリジェそのものの衣装でその下に薄紫色のブラとパンツを容易に透かし見ることができた。

鼻が高く少し勝気な面持ちはかえって男性の気を引いてやまなかった。ミニワンピから覗く生足とパンプス。
少ししゃがれた歌声に学園祭のステージは最高潮に達していた。

「久しぶりね。元気だった。餃子おまけしとくわね」

「まきさん。いつ見てもきれいだな。あの頃と変わらないよ」

今は少し離れた町で料理屋を営む姉のまきはもう30歳。学園祭のアイドルも今は昔、と思いきや今では知る人ぞ知るお父さん方のアイドルになっている。

出張帰りに寄った姉の店で同僚の男は小股の切れ上がった姉のデニムのショートパンツに視線がくぎ付けになっていた。


「このにお~~い」

スペルミンの匂いが鼻を突いた。

姉が部屋に入ってきたので慌ててビデオを消した。ビデオの背にボールペンで書かれたタイトルは

『20✕✕年学園祭モーク〇ニ娘』

「カル〇ス出ちゃったの」

以来長く姉と口をきいたことはなかった。